理事長ごあいさつ

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理事長
長谷川 彰一


 私ども一般財団法人消防試験研究センターは、昭和59年10月に設立され、同年12月に消防法に定める指定試験機関の指定を受け、昭和60年度から消防法に基づく危険物取扱者試験及び消防設備士試験を実施しております。
  また、昭和63年度から、危険物取扱者及び消防設備士の免状の作成業務を各都道府県から受託して実施しております。
  さらに、平成17年度から、予防技術検定も実施しております。
  当センターは、令和元年10月に設立以来35年を迎えることができました。これもひとえに消防関係機関をはじめとする多くの皆様のご指導、ご支援の賜物と深く感謝申し上げます。
 危険物取扱者及び消防設備士は、危険物施設や防火対象物における安全を支え、国民の生命、身体及び財産を守る重要な役割を果たしております。
  一方、危険物施設における火災・流出事故の件数は、近年、高い水準で推移し、その要因として操作確認不十分等の人的要因が大きな割合を占めるとともに、防火対象物の高層化や大規模化、社会福祉関係施設の増加などがあり、危険物取扱者及び消防設備士の果たす役割は、ますます重要なものとなっています。
  危険物施設の事故防止や建物火災の減少を図り、安心安全な社会を構築していくためには、危険物取扱者及び消防設備士の資質の向上はもとより、その確保が重要となります。 そのためには、厳正・公平を旨としつつ、安定的かつ確実な試験の実施を継続していくことが必要であり、これが当センターに課せられた使命であると考えております。  
  近年、少子化や産業構造の変化等により受験申請者数が減少傾向にあるなど、当センターを取り巻く環境にはたいへん厳しいものがありますが、受験しやすい環境の整備をはじめ、あらゆる努力を重ね、当センターに課せられた使命を全うするため、役職員一丸となって取り組んでまいる所存ですので、よろしくお願い申し上げます。