消防設備士試験

例題
甲種消防設備士試験例題

 「☆」は解答選択肢番号、解答欄及び概略図には模範解答をそれぞれ示してあります。
例題中に使用した略号は、次のとおりです。

消防法令 ・・・・・・  消防法、消防法施行令、消防法施行規則、危険物の規制に関する政令又は危険物の規制に関する規則をいう。
規格省令 ・・・・・・  消防法の規定に基づく技術上の規格を定める省令をいう。
消防庁告示 ・・・・  消防法施行規則の規定に基づく技術上の基準又は消防法施行規則の規定に基づく技術上の基準の細目をいう。

筆記試験

消防関係法令
[例題1]  消防設備士に関する記述について、次のうち消防法令上誤っているものはどれか。

1
 消防設備士は、その業務を誠実に行ない、工事整備対象設備等の質の向上に努めなければならない。
2
 消防設備士は、その業務に従事するときは、消防設備士免状を携帯していなければならない。
3
 甲種消防設備士は、消防法第17条の5の規定に基づく政令で定める工事をしようとするときは、消防法施行規則で定めるところにより、着工届出書等を作成し、その工事に着手しようとする日の4日前までに、消防長又は消防署長に届け出なければならない。
4
 消防設備士は、消防法施行規則で定めるところにより、都道府県知事等が行う工事整備対象設備等の工事又は整備に関する講習を受けなければならない。

[例題2]  消防法令上、消防機関へ常時通報することができる電話を設置しても、消防機関へ通報する火災報知設備の設置が免除されない防火対象物は、次のうちどれか。

1
 映画館
2
 重要文化財の建造物
3
 旅館
4
 テレビスタジオ

[例題3]  避難器具の設置義務の有無を判定するための収容人員の算定方法として、次のうち消防法令上誤っているものはどれか。

1
 事務所にあっては、従業者の数により算定する。
2
 テレビスタジオにあっては、従業者の数により算定する。
3
 工場にあっては、従業者の数により算定する。
4
 共同住宅にあっては、居住者の数により算定する。


機械又は電気に関する基礎的知識
[例題1]  300kgの水を1分間に20mの高さまで上げるのに要する動力は、次のうちどれか。
ただし、重力加速度は9.8m/s2 とする。

1
 600W
2
 980W
3
 5880W
4
 6000W

[例題2]  断面積が20cm2の軟鋼棒を6,000Nの力で引張った際に生じる垂直応力として、次のうち正しいものはどれか。

1
 0.3MPa
2
 1.2MPa
3
 3MPa
4
 12MPa

[例題3]  最大目盛100V、内部抵抗100kΩの電圧計に倍率器を接続して、最大目盛300Vの電圧計をつくるのに必要な倍率器の抵抗値で、次のうち正しいものはどれか。

1
 30kΩ
2
 150kΩ
3
 200kΩ
4
 300kΩ

[例題4]  500Wの電熱器に100Vの電圧を加えたとき、この電熱器の抵抗として、次のうち正しいものはどれか。

1
 10Ω
2
 20Ω
3
 50Ω
4
 100Ω


工事整備対象設備等の性能に関する火災及び防火に係る知識
[例題1]  合成高分子材料に関する記述で、次の文中の( )内に当てはまる最も適当な語句として、正しい組合せはどれか。
 「合成高分子材料は、加熱過程での性状の違いから、熱可塑性材料と熱硬化性材料とに分けられ、(ア)は、熱を加えると容易に変形する性質を持ち、加熱を継続すると(イ)となって分解する。(ウ)は、(ア)よりも一般的に(エ)が高い。これは、高分子鎖が二次元、三次元的に結合しているためと考えられている。」

(ア)

(イ)

(ウ)

(エ)

熱可塑性材料

溶融状態

熱硬化性材料

耐熱性

熱硬化性材料

硬化状態

熱可塑性材料

耐熱性

熱可塑性材料

硬化状態

熱硬化性材料

防炎性

熱硬化性材料

溶融状態

熱可塑性材料

防炎性

1
2
3
4

[例題2]  防災センター等に設置する総合操作盤について、次のうち最も不適当なものはどれか。

1
 高層の建築物、大規模な建築物等に設置する屋内消火栓設備、スプリンクラー設備、水噴霧消火設備、泡消火設備等には、当該設備の監視、操作等を行う総合操作盤を防災センター等に設けることとされている。
2
 総合操作盤と防災設備等又は一般設備に係る監視を兼用する場合、CRT等により表示機能と操作機能を有する総合操作盤は、緊急時には消防用設備等に係る動作を優先して処理する。
3
 総合操作盤は、地震による震動等に耐える十分な強度が必要であり、発災時には、機器の移動や信号ケーブルの切り離しが速やかに行える措置が施されている必要がある。
4
 総合操作盤の操作部は、円滑に取り扱えるよう措置され、操作しやすい位置に配置するとともに、誤操作を防止するための措置が講じられている。


消防用設備等の構造、機能及び工事又は整備の方法
[例題1]  消防法施行令第11条第3項第1号に定める屋内消火栓設備(1号消火栓)の設置について、次のうち消防法令上誤っているものはどれか。

1
 屋内消火栓の開閉弁を、床面からの高さ1.0mの位置に設けた。
2
 加圧送水装置の始動を明示する表示灯は、屋内消火栓箱の上部に赤色の灯火を設けて点滅方式とした。
3
 加圧送水装置は、遠隔操作により停止できる方式とした。
4
 屋内消火栓設備の設置の標示として、屋内消火栓箱の上部に、取付け面と15度以上の角度となる方向に沿って10m離れたところから容易に識別できる赤色の灯火を設けた。

[例題2]  消防用設備等の非常電源として用いるキュービクル式以外の蓄電池設備を同一室に2以上設けた場合、蓄電池設備の相互間の距離として、次のうち消防法令上誤っているものはどれか。

1
 設備を架台に載せた状態で、その高さが1.5mとなるので、相互間の距離を0.7mとした。
2
 架台を設けないで、相互間の距離を0.6mとした。
3
 設備を架台に載せた状態で、その高さが2.0mとなるので、相互間の距離を0.9mとした。
4
 設備を架台に載せた状態で、その高さが1.0mとなるので、相互間の距離を0.6mとした。

[例題3]  ハロゲン化物消火設備に用いる音声警報装置の音声装置の構造及び性能について、次のうち消防庁告示上誤っているものはどれか。

1
 厚さ0.8mm以上の鋼板又はこれと同等以上の強度を有する難燃性のもので作られていること。
2
 通常の衝撃に耐え得ること。
3
 音声警報音は、シグナル、メッセージ及び1秒間の無音状態を1単位として構成し、1単位の所要時間は14秒を超えないものであること。
4
 メッセージは女声によるものとし、火災の発生した旨を周知させる内容であること。

[例題4]  金属製つり下げはしごのつり下げ金具の強度試験について、次の文中の( )内に当てはまる数値の組合せとして規格省令上正しいものはどれか。
     「つり下げ金具1個につき、そのはしごを伸ばした縦棒の方向に、そのはしごの最上部の横桟から最下部の横桟までの部分について2m又はその端数ごとに(ア)の(イ)を加える試験において、著しい変形、亀裂又は破損を生じないものでなければならない。」

(ア) (イ)
500N 引張荷重
1,000N 曲げ荷重
1,500N 引張荷重
2,000N 曲げ荷重
1
2
3
4



実技試験
鑑別等
[例題1]  次の図は泡消火設備の泡消火薬剤混合装置を示したものである。この混合方式名を答えなさい。

実技試験例題

 解答欄
方式名 プレッシャーサイドプロポーショナー方式



[例題2]  下の図に示した部品は、加圧式粉末消火設備に用いられるものである。
次の各設問に答えなさい。

実技試験例題2

 1 この部品の設置箇所を次の語群から選び、記号で答えなさい。
 
<語群> ア.加圧用ガス容器
  イ.集合管末端部
  ウ.選択弁取付部
  エ.貯蔵容器
 2 矢印Aの部分の名称を答えなさい。
 
設問1
設問2 キャップ



[例題3]  下の図は、取付け具を床等に固定する工法を示したものである。取付け具を完成図のように固定する場合、作業手順のうち図のア~エの作業で誤っているものを選び記号で答えるとともに、その正しい手順の説明文を答えなさい。

実技試験例題

 解答欄
誤りの図

正しい手順 スリーブと同じ内径の中空の棒をスリーブの頂部にあて、ハンマーで十分打ち込む。



製図
[例題1]  別図は閉鎖型ヘッドを用いたスプリンクラー設備の系統を概略図で示したものであるが、配線は省略している。次の各設問に答えなさい。

1
 この概略図には、配管の系統及び弁の位置に誤りがある。
誤っている箇所を5箇所図中に矢印で示し、(1)から(5)までの記号を付けなさい。
2
 前1で指摘した誤り箇所の理由を解答欄に記載しなさい。

 解答欄
記号 理由
(1) 呼水槽からの配管接続位置不適
(2) 圧力チャンバーへの配管はチャンバーの下部から接続する。
(3) 送水口直近に止水弁、逆止弁なし
(4) 末端試験弁が末端に付いていない。
(5) 主管は自動警報弁の一次側に接続する。

実技試験例題

実技試験例題

[例題2]  下の図は、消防法施行令別表第1 (15)項に該当する事務所ビルの6階平面図である。この建物に自動火災報知設備を設置する場合、下記の条件に基づき、凡例記号を用いて設備図を完成させなさい。

 条件
1  主要構造部は耐火構造であり、この階は無窓階には該当しない。天井の高さは、3.2mである。
2  天井は平坦で、はりについては、考慮しなくてよいものとする。
3  感知器の設置は、消防法令基準上必要最小個数とすること。
4  煙感知器は、消防法令基準により必要となる場所以外は設置しないこと。
5  機器収容箱には、発信機、表示灯、地区音響装置、終端抵抗器を収納すること。
6  警戒区域は、階段区画、EV区画、他の部分の3区域とすること。なお、警戒区域番号の記入は不要とする。
7  階段区画とEV区画への感知器の設置及び上下階への配線の記入は不要とする。

凡例
実技試験例題2凡例

実技試験例題2